大学生で公務員を目指すなら、効率的な学習が合格のカギを握ります。もちろん独学も可能ですが、予備校を活用れば効率よく試験対策を進められるだけでなく、筆記試験や面接対策も万全に整えられます。
本記事では、大学生におすすめの公務員予備校と予備校選びのポイントを詳しく解説します。予備校選びに悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。
公務員予備校を利用するメリット
公務員予備校には主に3つのメリットがあります。
試験に特化したカリキュラムで試験範囲を効率的にカバーできる

公務員試験は専門知識だけでなく、教養試験(一般知識や文章理解、数的処理など)、適性検査、論作文、面接など幅広い分野をカバーする必要があります。そのため、独学ではどこに重点を置いて勉強すればよいのか迷いがちです。
予備校では過去の試験傾向を徹底分析し、それに基づいた特化型のカリキュラムを提供しています。
例えば、「数的処理が苦手な人向けに基本問題から応用問題へ段階的に学べる講座」や、「小論文の内容や構成を指導する特別講義」などがあります。独学ではカバーしにくいこれらの分野を効率的に学べるのが予備校の魅力です。
プロ講師の指導で理解度が深まる

公務員試験は膨大な範囲をカバーするため、自己流では効率が悪い場合もあります。プロの講師の指導を受けることで、試験対策に必要な「正確な知識」と「理解しやすい解説」を得られます。
たとえば、「民法の出題範囲が広くて覚えきれない」という受験生に対し、講師が「よく出る条文とその応用例」を具体的に解説することで理解を深めます。これにより、重要なポイントを集中して学習できるようになります。
模擬試験や面接対策で本番に向けた実践ができる

公務員試験は筆記試験だけでなく、面接や集団討論で最終合否が大きく左右されます。予備校では、これらの対策を実践形式で行うため、本番に近い経験を積むことができます。
たとえば、模擬試験で「時間内に数的処理を解ききれない」場合、予備校の講師が「効率的な解法」や「捨てるべき問題の見極め方」を指導してくれます。また、面接対策では個別面談を通じて志望理由や想定質問などを深掘りするサポートを受けられます。
公務員予備校の選び方のポイント
大学生が予備校を選ぶ際には次の5つのポイントをチェックしましょう。
講座の種類や対応区分

まずは国家公務員や地方公務員、警察官、消防官など、志望する試験区分に対応した講座が用意されているかを確認しましょう。
公務員試験にはさまざまな区分があり、受験区分により試験内容が異なります。自分が受けたい試験に特化した講座やカリキュラムが用意されている予備校を選ぶことが何よりも大切です。
たとえば、「地方公務員試験に特化した講座」「警察官・消防官の体力試験対策が充実したコース」など、試験区分に応じたサポート体制がある予備校を選ぶと効率的に学習できます。
通学型とオンライン型の選択

予備校には大きく分けて通学型とオンライン型があります。それぞれの特徴を理解して、自分の生活スタイルや学習環境に合った公務員予備校を選びましょう。
たとえば、社会人でなかなか時間の取れない方は録画視聴ができるオンライン型予備校、一人ではモチベーションが上がらない方は通学型予備校を選ぶと良いでしょう。
費用とコストパフォーマンス

予備校の費用は決して安くはありません。自分の予算に合う講座を選びつつ、費用に見合った内容やサポートが提供されているかをチェックしてください。
一般的な受講料には、教材費、模擬試験費用、オンライン講義の視聴料などが含まれます。特別講座や追加模試などを希望する場合には別途費用がかかる場合があります。
また、予備校が提供しているコースにより生じる費用も異なります。もちろん長期よりも短期コースのほうが費用を抑えられるため、短い期間で集中して取り組みたい方は検討してみてもよいでしょう。
サポート体制

公務員予備校のサポート体制にも注目してください。
予備校の講師の質やサポートの充実度は公務員試験対策にも大きな影響を与えます。講師の経歴や指導経験、サポートの内容は必ず申し込み前にチェックしておきましょう。
たとえば、模擬面接の具体的なフィードバックをくれたり、苦手分野の質問対応を丁寧にしてくれたりする予備校であれば安心して公務員試験対策を進められます。
口コミや評判

講座内容やサポートの質を把握するためにも、実際に通った人の口コミや評判を参考にしてみましょう。口コミからは公式サイトだけでは分からない実態が書かれているため、気になる予備校の良い点や改善が必要な点を事前にチェックしておくと安心です。
口コミはSNSや口コミサイトを活用すればすぐに見つけられます。よい面ばかりでなく、悪かった点や気になる点を総合的に判断したうえで利用する予備校を決めると良いでしょう。
大学生におすすめの公務員予備校5選
大学生におすすめの公務員予備校を5つ紹介します。それぞれの特徴や強みをまとめているため、自身の希望に合った予備校を見つけてみてください。
TAC(資格の学校)

引用元:資格の学校TAC
豊富なカリキュラムと充実のサポート体制
TAC株式会社が運営する資格の学校TAC。国家公務員や地方公務員をはじめ、技術職や経験者採用までの豊富なカリキュラムが用意されています。万が一欠席した場合の復習フォロー制度も万全。受講歴がある場合にはさまざまな割引が受けられる点もうれしいポイントです。
講座の種類 | 地方上級・市役所・国家一般 理系公務員(技術職) 国家総合職 外務専門職(外交官) 警察官・消防官 心理職・福祉職公務員 経験者採用/氷河期採用 | サポート体制 | 質問・相談制度 面接サポート 公開模試&添削指導 学習フォロー制度 欠席・復習のフォロー制度 など |
講座の形式 | 通学、オンライン | 割引 | あり(受講歴がある場合) |
料金 | 総合本科生 35万2,000円〜 単科 3,300円〜 など | 無料体験の有無 | あり |
LEC(東京リーガルマインド)

引用元:LEC東京リーガルマインド
充実したコースやプランで公民併願にも対応可能
株式会社東京リーガルマインドが運営するLEC。地方上級・国家一般職はもちろん、市役所に特化したコースも用意されています。就活サポートパックを組み合わせれば民間就活対策も可能。公務員試験と民間を併願したい方にもおすすめの予備校です。
講座の種類 | 地方上級・国家一般職 国家総合職・外務専門職 市役所 理系公務員(技術職) 心理・福祉系公務員 警察官・消防官 高卒程度公務員 | サポート体制 | 担任講師制度 時事対策 面接対策 公務員合格者アドバイザー 現職公務員講演会 インターネットフォロー制度 など |
講座の形式 | 通学、オンライン | 割引 | あり(早得割引、合格お祝い金、フレンド割、再受講割引など) |
料金 | スペシャルコース(通信) 31万9,000円〜 スペシャルコース(通学) 31万9,000円〜 など | 無料体験の有無 | あり |
アガルートアカデミー

引用元:アガルートアカデミー
内定すれば全額返金を受けられるお得なプランも
株式会社アガルートが運営するアガルートアカデミーLEC。オンライン講義のみを提供しているところが特徴です。国家総合職、公務員試験(大卒、高卒)と用意されている講座の種類は非常にシンプル。内定すれば合格お祝い金の進呈や全額返金を受けられるプランもあります。
講座の種類 | 国家総合職 公務員試験(大卒程度) 公務員試験(高卒程度) | サポート体制 | 8段階倍速機能 音声ダウンロード など |
講座の形式 | オンライン | 割引 | あり(クーポン割引、カリキュラム限定割引制度など) |
料金 | 国家総合職 32万7,800円〜 高卒区分対策カリキュラム 12万9,800円〜 単科講座 7,980円〜 など | 無料体験の有無 | あり |
資格の大原

引用元:資格の大原
休んでも安心の充実のサポートや短期集中型のコースを用意
大原学園グループが運営する資格の大原。1年から2年をかけて対策をおこないたい方はもちろん、短期集中で合格をめざす方にぴったりのコンパクト合格コースも用意されています。振替出席制度や振替視聴制度で万が一受講できなかった場合のサポートも万全。充実したサポートを受けたい方におすすめの予備校です。
講座の種類 | 国家総合職 国家一般職・地方上級・市役所 警察官・消防官 | サポート体制 | 振替出席制度 振替視聴制度 質問対応 転校制度 教室聴講制度 途中入学対応 採点・添削 自習室開放 など |
講座の形式 | 通学、オンライン | 割引 | あり(本試験経験者割引、大学生協割引、高校生割引など) |
料金 | 国家一般職・地方上級・市役所公務員合格コース(通学) 35万5,400円〜 行政系公務員コンパクト合格コース 12万100円〜 単科講座 7,000円〜 など | 無料体験の有無 | あり |
伊藤塾

引用元:伊藤塾
高い内定率と合格実績を支える「聞く学習」と「考える学習」
株式会社法学館が運営する伊藤塾。元々司法試験対策がメインの塾であるため法律科目に強く、Web配信の講義とゼミや演習で「聞く学習」と「考える学習」の両方を提供しています。個別サポートやカウンセリングで面接対策も万全。法律科目が苦手な方や効率的に学習したい方におすすめの予備校です。
講座の種類 | 国家総合職 国家一般職 裁判所事務官 国税専門官 労働基準監督官 地方上級 オールインワン | サポート体制 | 面接対策 個別サポート LINE相談 など |
講座の形式 | 通学、オンライン | 割引 | あり(早期割引、お年玉キャンペーン、転職応援割引、他校再受講割引制度など) |
料金 | 国家総合職コース 65万円〜 地方上級コース 29万8,000円〜 など | 無料体験の有無 | あり |
公務員予備校を最大限活用するためのポイント

- 早めにスタートする
大学3年生の春までには学習をはじめておくのが理想です。早めに基礎を固めておけば、試験直前には小論文や面接などの実践的な対策に集中できます。 - 疑問点をその都度解消する
講義中に生じた疑問は、その都度質問して解消しておきましょう。わからないことが積み重なると非効率的な学習につながります。 - 模擬試験を活用する
模擬試験は実力を測るだけでなく、試験本番のシミュレーションとしても活用できます。模擬試験の結果を分析し、自身の弱点を補うような勉強をおこないましょう。 - 計画的に学習を進める
予備校のカリキュラムやスケジュールを参考に計画的な学習をおこないましょう。またモチベーション維持のためにも自身のペースに合わせた無理のない学習がおすすめです。
まとめ
公務員試験に挑むには効率的な学習が必要です。予備校を活用すれば独学では得られない知識やスキルを身につけられるため、合格までスムーズに進められます。
気になる予備校があればまずは資料請求もおすすめです。自分に合った予備校を選び、早めに対策を始めましょう!