【公務員試験】元公務員が教える公務員試験の小論文対策(vol.2 文章構成編)

公務員試験対策
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私は公務員試験を経て、地方自治体(市役所)で公務員として約7年間働きました。

退職後は公務員試験の小論文を添削する仕事を受注した経験もあります。

ここでは、そんな元公務員が、公務員試験の小論文対策として「文章構成」について紹介していきます。

公務員になりたいと思っている人や、今後、公務員試験を控えている人はぜひ、参考にしてください。

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公務員試験の小論文とは?

志望する自治体や公務員試験区分によって、課せられるのが小論文です。

一次試験のペーパーテストと併せて実施する場合や、二次試験以降の面接と併せて行われる場合もあります。

小論文も公務員試験を突破する上では必要な要素の一つです。

小論文を書く上で「文章構成」は文章力と同じくらい必要

小論文というだけあって、求められているのは「論じる力」です。

与えられたテーマに沿って、自分の意見を書き、最終的に結論づける小論文だからこそ、大事になってくるのが「文章構成」です。

小論文が苦手な人はまず、文章構成をマスターすることから始めましょう。

公務員試験の小論文におすすめな文章構成

では、小論文で押さえておきたい文章構成について、詳しく解説していきたいと思います。

小論文試験におすすめな文章構成は、次の三段階構成です。

①序論

②本論

③結論

今回はこの構成で小論文を書く上でのポイントを具体的に解説します。

序論のポイント

序論では、まずテーマに対する結論を述べます。

結論から文章を展開していくことで、読み手にも伝わりやすい内容になるからです。

会話でも同じことが言えるのですが、だらだらと話をされるよりも、結論から話をされた方が分かりやすいという傾向がありますよね。

小論文も同じで、まずは結論からということを念頭においてみてください。

本論のポイント

本論では、序論で述べた結論に対する理由を書きます。

「私はりんごが好きです」が序論なら、本論では「なぜ、りんごが好きなのか」を書くということ。

また、理由を一つに絞ってしまうと、最後までだらだらと文章が続いてしまったり、文字数が足りなくなってしまったりすることがあります。

本論で書く理由は一つに絞らず、2〜3つ出してみても良いでしょう。

いくつか理由を出すことで、一つの理由に対する文章がまとまりやすくなります。

結論のポイント

結論では、改めてテーマに対する回答を行い小論文を締めくくります

改めてというのは、先に序論で結論に触れているためです。

結論で大切なのは、本論を受けたまとめの文章になるよう気をつけること。

また、序論と内容は同じになりますが、全く同じ文章にならないよう注意してください。

【実践編】公務員試験の小論文の頻出テーマで練習しよう!

では、実際にテーマを挙げて実践してみましょう。

今回選んだのは昨今、あらゆる自治体の公務員試験でも実施されている次のテーマです。

新型コロナウイルス感染症拡大防止対策に努めながら、経済活動を本格的に再開させていく必要があります。どのように取り組むべきか、あなたの考えを述べなさい。

まず、こちらのテーマで小論文を書いてみましょう

書き終わった人、今すぐに書けないけど書き方が知りたいという人は、次の一例と解説で小論文の流れをチェックしてください。

【一例と解説】序論、本論、結論を意識した公務員試験の小論文

テーマ

新型コロナウイルス感染症拡大防止対策に努めながら、経済活動を本格的に再開させていく必要があります。どのように取り組むべきか、あなたの考えを述べなさい。

序論

新型コロナウイルス対策に努めながら経済活動を再開させていくためには、地域振興券の普及が必要であると考える。

ヤニー
ヤニー

まずは、序論でテーマに対する結論を述べましょう。

本論

経済活動には集客が欠かせない。しかしながら近年、大規模な催し等は自粛の動きを見せており、自治体主体でイベント等を打つのは難しい状況にある。また、感染リスクの懸念によりイベント等に参加する市民も少なくなっているのが現状である。

→社会情勢など、現状での問題点を述べる。

ただ、日常生活を送る上で欠かせないのが買い物であり、そこで効果を見い出せるのが地域振興券の存在だ。
地域振興券は規定の金額で購入でき、消費者には数割分の得がある。例えば一万円で、一万五千円分の地域振興券が購入できるというものだ。このような地域振興券を導入することで、まず消費者の購買意欲を高めることができる。

→理由の一つ目。

また、地域振興券が使用できる店を募集し、地元企業に協力してもらうことで、消費者が地元企業で買い物をするため、企業側の利益にもつなげることができる。

→理由の二つ目。

ヤニー
ヤニー

まず、どうしてそう考えたのかを書く前に今の社会情勢を振り返ると良いです。

その後、結論に至る理由を順番に論じていくと書きやすいと思います。

結論

このように、地域振興券は消費者である市民のみならず企業にとってもメリットが生まれるため、地域経済活動の再開には非常に効果的であると言える。このことから、私は自治体での地域振興券の積極的な導入と普及が必要であると考える。

ヤニー
ヤニー

最後に、改めてテーマに沿った回答により、本論をなぞる形で結論づけましょう

これで小論文の完成です。

まとめ

小論文は論文であって、感想文ではありません。

自分の考えをダラダラと述べるのではなく、テーマに沿った内容を作ることを意識しましょう。

小論文にはテーマへの回答、つまり結論が必要です。

結論に向けて文章を作る意識を持つように心がけてください。

序論、本論、結論を意識していれば、どんなテーマにも対応できます。

すでに小論文の練習をしている人や、これから書いていこうと思っている人は上述した3つのポイントを押さえながら小論文対策を行ってみてください。

公務員を目指している人へ、少しでも参考になれば嬉しいです。

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