筆者は公務員試験を経て、地方自治体(市役所)で約7年間働いた元公務員です。
退職後は、公務員試験の小論文を添削する仕事を受注した経験もあります。
本記事では、公務員試験の小論文でよく出題されるテーマを元公務員の筆者が紹介します。
公務員になりたいと思っている人や、今後、公務員試験を控えている人はぜひ、参考にしてください。
公務員試験の小論文とは?

志望する自治体や公務員試験区分によって、課せられるのが小論文です。
一次試験のペーパーテストと併せて実施する場合や、二次試験以降の面接と併せて行われる場合もあります。
小論文も公務員試験を突破する上では必要な要素の一つです。
公務員試験の小論文対策ではまず「頻出テーマ」を知ろう

公務員試験の小論文対策を行う前に知っておきたいのが、頻出テーマです。
よく出題されているテーマを知ることで、効率の良い小論文対策ができます。
小論文の練習を始める前にはまず、よく出るテーマを知るところから始めましょう。
公務員試験の小論文によく出題されるテーマ5選
ここからは、公務員試験の小論文によく出題されるテーマを5つ紹介します。
①新型コロナウイルス対策
②少子化対策
③AI・ITの活用
④地方創生・地域振興
⑤災害対策
では、これらのテーマがなぜ出題傾向にあるのかを具体的に解説します。
①新型コロナウイルス対策

言わずもがなですが、昨今の情勢からこのテーマが出題されているのは当然。
公務員は新型コロナウイルス対策の最前線で働く環境に置かれます。
ワクチン接種の会場運営はもちろん、ワクチン接種に関する通知を世帯に送付するなど自治体は幅広い業務を行っています。
また、自治体職員としての見解が問われる小論文では、コロナの影響で家計や企業の負担が増えている状況への対策がテーマになることがあります。
今、自分が志望している自治体がどんな対策を行っているのか、そして更にどのような対策を行えばより良い街にしていけるのかを事前に考え、論じることが求められています。

まずは志望している自治体が行っている新型コロナウイルス対策について、ホームページで確認しておくと良いかもしれません。
②少子化対策

現在の日本では少子高齢化が進行しています。
地方自治体では、少子化の影響を受け、定住人口が少なくなってきているのが現状です。
そういった現状から、小論文のテーマにもなりやすいのが少子化対策。
定住人口を増やすための取り組みや、移住してもらうためのポイントなどを自分なりに考えて整理しておきましょう。

どうすれば他市町村から転入してもらえるか、長く住んでもらうための街にするにはどうすれば良いのかをまとめておきましょう。
③AI・ITの活用

現在、著しい成長を遂げているのがAI・ITの活用です。
地方自治体でもAIチャットボット(ホームページ上でAIがチャットで対応してくれるもの)や、ITを活用したシステムを導入することが増えています。
とは言っても、地方自治体へのAI・ITの活用はまだまだ不足しています。
そのため、実際の事務の効率化や、利便性の高い街づくりのためにAI・ITをどのように活用していけるかという知見が求められています。

すでに企業や他の自治体で導入されているAI・ITについて調べておくのも良いかもしれません。
④地方創生・地域振興

地方自治体では、転出が多く、定住人口が少なくなってきている地域があります。
特に地方や田舎に多いのですが、若者が一旦街を出ると戻ってきてくれないところも。
そういった自治体に必要なのが、地方創生・地域振興の政策です。
現在、公務員を目指して勉強している高校生や大学生の視点から、どうすれば若者がもっと住み続けたい街になるのかを考えてまとめてみるのもいいでしょう。

地方創生については、今の若い視点を生かすことができるテーマです。
普段「もっとこうすればいいのに」と思っていることを具体的に論じられるようにまとめておきましょう。
⑤災害対策

時期や年代を問わず、すべての自治体に求められているのが災害対策です。
地震や水害、台風などの災害対策の最前線に立つ公務員にとって、災害対策への構えや見解は小論文試験で見られることの多いテーマの一つ。
自分が志望している地域の特性などを調べ、具体的な災害対策についての意見や案を述べられるように事前対策をしておきましょう。

氾濫しそうな川があったり津波の危険性が高かったりという地域ならではの特性があると思います。
志望している自治体が抱えている現状を事前に知っておきましょう。
まとめ

公務員試験の小論文対策では、まず頻出テーマを知ることが大事です。
よく出題されるテーマを知った上で、自治体が行っている政策や地域の特性を調べ、実際の小論文に生かせられるようにしておきましょう。
すでに小論文の練習をしている人や、これから書いていこうと思っている人は、まず頻出テーマを押さえながら小論文対策を行ってみてください。
公務員を目指している人へ、少しでも参考になれば嬉しいです。
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