【元公務員が教える】公務員試験の個人面接対策! 自治体に関する質問への注意点や回答例の作成ポイントを徹底解説

公務員試験対策
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公務員試験の個人面接について、どのように対策すれば良いのか迷っている方も多いのではないでしょうか。

本記事では、元公務員の筆者が、公務員試験の個人面接のポイントを徹底解説します。

自治体に関する質問への注意点をはじめ、NG回答などもあわせて紹介します。

今後、公務員試験の面接を控えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

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公務員試験の個人面接で注意すべき回答のポイント5選

①職種による業務の違いを知っておく

公務員試験の面接対策の一つとして、職種による業務の違いを知っておくことも大切です。

例えば県庁の試験で志望動機を聞かれた場合に「それって市役所の業務じゃないの?」と思ってしまう回答はNGです。

とくに国、都道府県庁、市役所の業務の違いや繋がりはしっかりと理解しておきましょう。

【質問と回答例】志望動機を教えてください(県庁)

私は、地域の方々に住みやすい街を提供できるような仕事をしたいと思い、●●県庁を志望しました。私は地域の活気を上げるためには、市民に寄り添った政策やサービスの提供が非常に重要であると考えています。市民に寄り添うためには、市民の生の声を聞くことが非常に大切です。そのため、私は政策の立案や企画にも市民の生の声を取り入れながら、よりよい地域づくりをおこないたいと考えています。

ヤニー
ヤニー

県庁の志望動機ではなく、市役所の志望動機になってしまっている例です。

県庁は国と市町村の橋渡しをしており、主に国家公務員と市役所職員とやり取りをおこなう組織です。

市役所のように、連日市民対応をおこなっている組織ではないことを知っておきましょう。

そのため、市民への気持ちをベースにした志望動機は市役所と仕事内容を混同していると捉えかねないため注意が必要です。

私は、県独自の政策に携わる仕事をしたいと思い、●●県庁を志望しました。近年、少子高齢化が懸念されていますが、私は定住人口の維持や地域の活気を上げるためには、児童福祉政策の充実が非常に重要であると考えています。●●県が打ち出している県独自の児童福祉政策は、隣県と比較しても内容が充実しているため、県全体での子育て世代の住みやすさにつながっていると考えています。私は地元である●●市を含めた、●●県全体をさらに住みやすく活気のある街にするために、県独自の政策の立案や企画などに携わり、県下に広げていきたいと考えています

ヤニー
ヤニー

県庁の立ち位置を理解して、志望動機に落としている例です。

政策には、国独自の政策、都道府県独自の政策、市町村独自の政策があります。

都道府県独自の政策は市町村まで下りますが、国に上がることはありません。

同じ公務員でも、職種による立ち位置の違いをしっかりと理解しておくことが大切です。

②隣の県や市について調べておく

公務員試験の面接対策の一つとして、隣の都道府県や市について調べておくことも大切です。

理由は「それって隣の市でもできますよね?」と返された際に、うまく回答するためです。

【質問と回答例】志望動機を教えてください(市役所)

私は、生まれ育った地元で、地域の方々に住みやすい街を提供できるような仕事をしたいと思い、●●市役所を志望しました。私は地域の活気を上げるためには、市民に寄り添った政策やサービスの提供が非常に重要であると考えています。そのためには、市民の生の声を聞くことが非常に大切です。そのため、私は政策の立案や企画にも市民の生の声を取り入れながら、よりよい地域づくりをおこないたいと考えています。

ヤニー
ヤニー

どこかふわっとした印象を受ける志望動機です。

市民に寄り添う、市民の生の声を聞くだけであれば、別の市役所でも可能です。

志望動機はもう少し具体例を織り交ぜましょう。

私は、当市の児童福祉政策に携わりたいと思い、●●市役所を志望しました。当市独自の児童福祉政策は、県下の他市町村と比較しても内容が充実しているため、定住人口の増加や住みやすさにつながっていると考えています。私は地元である●●市をさらに住みやすく、子育てのしやすい街にするために、市独自の児童福祉政策に携わり、市民に寄り添えるような温かいサポートができればと考えています

ヤニー
ヤニー

その市町村でしかおこなえない政策に触れることで、志望動機の重みが増します

また、他の市町村と比較することで、志望先でなければいけない理由も述べられます。

③知事や市長の取り組みを理解しておく

志望先の知事や市長が掲げている取り組みを理解しておきましょう。

組織のトップが掲げている目標によって、自身が取り組むべき事柄が変わってきます。

個人面接の質問には、志望先のトップの意向を組み込めるとより好印象を与えられます。

【質問と回答例】希望する部署はありますか?(市役所)

私は、防災・減災対策をおこなっている部署で働きたいと考えています。私は以前から地震や台風などの自然災害に携わる仕事をしたいという思いが強くありました。自然災害はいつ発生するか分からないため、地域の方々へ安心や安全を届けるためにも、●●市役所の●●課で働きたいと考えています。

ヤニー
ヤニー

なぜ、その市の部署でなければいけないのかの理由が少し弱い印象を受けます。

「他の市でも防災・減災対策ができる部署はありますが?」と追加で質問される可能性があるため、もう少し具体的に回答しましょう。

私は、防災・減災対策をおこなっている部署で働きたいと考えています。私は以前から地震や台風などの自然災害に携わる仕事をしたいという思いが強くありました。そこで当市のホームページの「市長からのメッセージ」を拝見し、当市では主に3つの政策に力を入れていることを知りました。その中の一つが防災・減災対策であったため、より一層当市の該当部署で働きたいという思いが強まりました。

ヤニー
ヤニー

なぜ、その部署で働きたいのかを問われた際には、その自治体が進めている政策を交えて回答すると好印象につながります。

自治体の政策については、志望先のホームページで「施政方針」や「知事(市長)メッセージ」のページを探して勉強しておくとよいです。

④性格に矛盾が生じないよう注意する

個人面接では、自分自身の事柄について尋ねられることも多いです。

そのため、自身の性格に矛盾が生じないよう注意しておきましょう。

【質問と回答例】あなたのストレス解消法は?

私のストレス解消法は、運動です。私は元々体を動かすことが好きで、学生時代には運動系の部活にも入っていました。現在は、朝や夜に軽いウォーキングやランニングをおこなったり、休日には友人とバスケットやバレーボールなどを楽しんだりしています。一人で体を動かしてもスッキリしますが、友人との運動はより楽しく、心身のリフレッシュにもつながっています。

面接官
面接官

(「休日の過ごし方は?」質問には、読書をしたり映画を見たり、家で過ごすことが多いと言っていたはずなのに…)

ヤニー
ヤニー

複数の質問で嘘がバレてしまうケースです。

想定質問や回答を考えるときは、矛盾の無いように気をつけてください。

⑤回答にはオリジナリティを持たせる

試験当日、面接官は何十人もの受験者と個人面接をおこないます。

そのため、個人面接の回答で自分自身の印象を与えることも大切です。

当たり障りのない模範回答は無難ではありますが、印象が弱く、面接官の頭に残らないデメリットもあります。

そのため、質問を受けた際には、なるべく自分にしかできない回答を心がけましょう

【質問と回答例】あなたの目指す公務員像は?

市役所は市民との距離が近く、生の声が最も届くので、地域で暮らす方々が今何を求めているのかを汲み取りやすい環境だと思っています。そのため、少しでもよりよい地域環境を整えられるように動ける職員になりたいと考えています

ヤニー
ヤニー

もう少し、具体的なエピソードが欲しい回答例です。

また、結論から話していないため、内容が伝わりづらい印象を受けます。

私は、市民に寄り添いながら、細やかな気配りができるような公務員を目指しています。以前、●●市役所で住民票の発行をおこなった際、窓口に印鑑を忘れてしまいました。そのとき、対応していただいた職員の方がわざわざ駐車場まで私を探し、印鑑を届けてくれました。窓口の対応もさることながら、細やかな気配りがとても嬉しかったことを覚えています。市役所は最も市民の方との距離が近い職種であるため、窓口におけるサービスはもちろん、細かい点にも気を配りながら動ける職員になりたいと考えています。

ヤニー
ヤニー

具体的なエピソードを交えることで、目指している公務員像への説得力が増します

また、質問に対する結論から話すことで、後の内容が分かりやすくなります

公務員の面接対策に「キャリア相談サービス」をうまく活用しよう!

面接対策は公務員・民間問わず必要

面接対策をおこなっているのは、公務員志望者だけでなく、民間志望者も同様です。

想定質問などは異なりますが、面接に必要な基本的な部分はどちらも同じであるため、どちらもしっかりと対策しておかなければなりません。

民間向けのサービスもうまく活用することが大事

面接対策をおこなう際には、民間向けのサービスもうまく活用してみてください

有料のサービスもありますが、中には無料で面接対策について学べるものもあります。

面接対策はこなした数ほど、受け答えも上達するため、効率的に対策をおこないましょう。

志望動機や面接対策の準備ができるサービスも!

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まとめ

今回紹介したように、公務員試験の面接対策では、自治体に関する質問への注意点や回答例の作成ポイントを徹底して押さえておくことも大切です。

志望している自治体が推進している政策をはじめ、組織のトップである都道府県知事や市町村長が掲げている政策をあらためて確認しておきましょう。

また、面接においては嘘を交えて話すこともアリですが、前後の質問に矛盾が生じないように注意が必要です。

想定質問で対策をおこなう際には、各々のポイントを押さえながら回答を作成してみてください。

公務員を目指している人へ、少しでも参考になれば嬉しいです。

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