私は公務員試験を経て、地方自治体(市役所)で公務員として約7年間働きました。
ここでは、そんな元公務員が、公務員試験の面接対策として「個人面接のNG回答」を紹介していきます。
今後、公務員試験を控えている人はぜひ、参考にしてください。
公務員試験の個人面接で実際に聞かれた5つの質問
今回はこの5つの質問について、NG回答例とその理由を解説したいと思います。
公務員試験の個人面接で実際に聞かれた質問についての詳細は、前回の記事をご覧ください。
公務員試験の個人面接でのNG回答例とその理由
①「志望理由」のNG回答例とその理由

実際にそう思って志望する人がほとんどだと思います。
ただ、面接でそのまま回答するのはもちろんNGです。
公務員は全体の奉仕者です。
そのため、自分へのメリットよりも、誰かのメリットになることをアピールするように心掛けましょう。

よくある回答ですが、これだけだとNGです。
地元に貢献したいのであれば、民間企業に就職することも選択肢に入るからです。
何故、地元の「自治体で働きたい」のかを明確に伝えるようにしてください。
②「あなたが目指している公務員像は?」のNG回答例とその理由

一見、問題無さそうに思う回答です。
しかし、公務員のイメージは本当にそうなのかということを考えなければいけません。
志望先の自治体は、地元でプラスイメージの場合があるからです。
志望先の自治体でこういった問題があって、という具体的な根拠があれば別ですが、根拠が無い場合には避けておいた方が無難です。
③「当市(当県など)の魅力は何だと思いますか?」のNG回答例とその理由

答えがちになってしまう回答ですが、これもNGです。
「それなら他の●市も、同じ条件だと思いますが?」と面接官に返されたときに、対応できるでしょうか?
県や市の魅力については、具体的に伝えなければいけない項目です。
そのため、志望先の都道府県や市区町村が持つ強みや特徴についてはきちんと事前リサーチを行っておきましょう。
④「他の人から見たあなたの印象について教えてください」のNG回答例とその理由

実際にそうであったとしても、面接で正直に答えるのはNGです。
面接官は自己中心的な人と一緒に仕事をしたいとは思えないでしょう。
当たり前ですが、ネガティブに映るような回答をしないように注意しましょう。

一見ポジティブに映る回答ですが、仕事と関係ない内容のためNGです。
面白いと言われる、ではなく「一緒に活動をしたくなると言われる」などと言い換えれば、仕事にも置き換えることができる回答になるでしょう。
人から受けた印象をそのまま答えるのではなく、上手く言い換えてみましょう。
⑤「ストレス解消法を教えてください」のNG回答例とその理由

正直な回答で個人的には好きですが、NGです。
公務員は公金(税金を含むお金)を扱います。
そのため、金銭感覚はシビアな人が好まれます。
また、公務員の横領や収賄などが問題になることもあるため、面接でチェックされるポイントの一つです。
実際、公務員にはギャンブル好きな人もたくさんいます(筆者もギャンブル好きです)。
しかし、公務員試験の段階で素直に答えるのはやめておきましょう。

こちらもNG回答です。
公務員にはあらゆる業務に守秘義務というものがあります。
そのため、SNSの取り扱いも大変シビアに見ている人が多いのが現状です。
仮に「今日窓口にこんな人が来て〜な対応だった、ムカつく」なんてツイートをしたばかりに、その来庁者と来庁者の手続きが特定されるといった大問題に発展してしまう可能性もあるのです。
情報漏洩にも繋がるリスクになるため、簡単にSNSで愚痴を言うといった回答はやめましよう。

こちらもNG回答です。
公務員の仕事に限らず、仕事をしていて全くストレスが溜まらない人は居ないのではないでしょうか。
ストレス解消法を挙げられない=ストレスを発散できない人、に映ってしまう可能性があります。
嘘でも良いので何か一つ、自分のストレス解消法を見つけておきましょう。
【まとめ】公務員試験では「公務員の目線」で回答することが大事! 公務員に必要とされている人を理解して合格に近づこう!

公務員試験の面接では「公務員としてのあなた」を見られています。
公務員に必要とされている性格はもちろん、問題を起こさなそうか、主張が強すぎないかどうか…など、真面目で誠実、公務員に馴染めそうな人を選別しています。
まだ合格していないからと気を抜かず、すでに公務員として働いているという自覚を持って面接に挑んだ方が良いと思います。
面接では常に公務員の目線で、受け答えをするようにしてくださいね。
公務員を目指している人へ、少しでも参考になれば嬉しいです。
【次回予告】元公務員が教える公務員試験の面接対策と体験談(vol.5 公務員向きの性格編)
次回は「vol.5 公務員向きの性格編」をお届けします。
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【前回記事】元公務員が教える公務員試験の面接対策と体験談(vol.3 個人面接で実際に聞かれた質問編)
前回は「vol.3 個人面接で実際に聞かれた質問編」をお届けしました。
未読の方はぜひ、こちらの記事も併せてお読みください。
【参考】公務員試験の勉強をするなら、予備校を活用するのも一つの手!

公務員試験予備校のEYEは、東京都内の3ヶ所(水道橋、池袋、渋谷)に校舎があり、創業29年目になる中小の公務員試験予備校です。
受験勉強が苦手で途中挫折しないか不安な大学生や社会人の受講生が大多数を占めるにもかかわらず、最新(2021年)の公務員試験合格実績でも、1次試験合格率:90.1%(256名/284名)、最終合格率:69.7%(198名/284名)という高い合格実績を出しています。
公務員試験の勉強に不安がある人は、まず個別の受講相談を受けてみても良いかもしれません。
①志望理由
②あなたが目指している公務員像は?
③当市(当県など)の魅力は何だと思いますか?
④他の人から見たあなたの印象について教えてください
⑤ストレス解消法を教えてください